『はしか、恐るべしである』

<2016年9月6日(火)>
『はしか、恐るべしである』

 はしかは「昨年、ついに土着のウイルスによる感染が確認されない『排除状態』と認定された。ところが一転、他国由来のウイルスによる感染者増加である」。「余録」(毎日160906)は、過去のはしかの猛威を想う。「『アテナイの疫病』は凄惨だった。『患者たちは神殿に助けを求めてつめかけ、神にすがったが、病苦に打ち負かされ、もうこのような場所に寄りつかなくなった』。江戸時代には20?30年おきに大流行をくり返し、その間に五代将軍・綱吉の命を奪い、幕末の文久年間には24万人もの死者を出したという記録まである。インフルエンザよりずっと感染力が強く、免疫のない者は肺炎や脳炎などによる重症化が怖い。ここは『はしかは命定め」と恐れた江戸のご先祖の初心に帰ってウイルスの脅威を封じ込めたい。」

 生まれ出てから、これまでどれだけに予防接種を受けたか。御蔭で、その病にかからずにいる。でも、麻疹には感染しているようである。私の子どものころは、麻疹は小さいうちに掛かっておけであた。その小さいうちであったので、苦しんだ記憶がない。苦しんで二度と感染したくないと思ったのはインフルエンザである。従って、今では毎年、予防接種を受けている。しかし、予防接種のおかげで感染者が少なくなったが、ウイルスは様々な方法で我々に入り込んでくる。鎖国でもしない限り、世界中からウイルスはやってくる。否、受け身ではなく、外に対してはしか撲滅を進めて行かねばならない。(JN)