『大恐慌に直面したフーバーは緊縮財政など信条による・・・』

大恐慌に直面したフーバーは緊縮財政など信条による政策に逆戻りし失政を重ねる』
 熊本の災害対応が進まぬ今、「人手不足や役所の混乱も大きいようだ。背景に国と地方、役所の縄張り意識や自分の仕事ではないとの思いがあるとしたら情けない」。「春秋」(日経/2016/4/21)は、政治家に柔らかな発想の頭脳を期待する。「大恐慌に直面したフーバーは緊縮財政など信条による政策に逆戻りし失政を重ねる。不況に打ちのめされた大統領として名を残す。震災対応は寸刻を争う。思い込みにこり固まった指揮では混乱を助長しかねない。頭をよくほぐして対処してほしい。発想の柔らかさを国民は見ている。」
 私たちは、信じるものを作り出し、それに縋る。現状が如何なる状態にあろうと、その教えに縋り、信じながら失敗をする。そういう私たちは、自由な発想はもちろん作れず、規則に従い従順にその枠の中で苦しむ。これを突破できるのは、優秀な為政者であろう。そして、為政者は票のために動くのではない。当り前のことだが、為政者は、その行動と成果が票を集めるのである。票のために駆け引きなどせず、国民が安心できる発言と行動を願う。まずは、熊本の現状に対して、行政を引っ張り、安心させて欲しい。地震は、恐慌と同じように私たちを無情に街へ放り出した。早く家の中に入れて欲しい。
(JN)