『法政大学の教授が独自の奨学金制度をスタートさせた』

『法政大学の教授が独自の奨学金制度をスタートさせた』
 「法政大学の教授が独自の奨学金制度をスタートさせた」。これを「筆洗」(東京新聞/2016/3/9)は、「天使の分け前(エンゼル・シェア)」と称している。「資金は給与や退職金、遺産など。自前である。ご自分も奨学金で学び、返済を免除してもらった経験がある。『受けた恩を次世代に返したい』とおっしゃる。『天使の分け前』を次の方へ。世知辛い世間にも、受けた『分け前』がめぐりめぐれば、救われる方は無限に増えていく。<美談は泣きながら疑うことを誓う>。谷川俊太郎さんの『年頭の誓い』の一節だが、この美談には成功を信じたい。」
 若いころ仕事が終わった後、毎日のように先輩に飲みに誘われた。そして、散々、互いに好き勝手に話し、飲み食いし、御代は先輩が払う。いつも恐縮していたが、有る時、偶には払おうとしたが、「お前にも、この順番がやってくる。後輩を支援せよ」と言われた。これは社会人奨学制度である。民間自費の奨学制度は、毎晩、夜の街で行われているであろう。これを法政大学の先生の奨学制度と並べるわけにはいかないが、奨学金への感謝の気持ちは次の世代に回して行くべきである。持っている者が持たざる者へ分け前を分散して行くんが日本の流儀であった。とにかく、この行動に感謝したい。そして、私たちの様々な方法で分け前を出して行こう。居酒屋でも。(JN)