『80年前のきょう、陸軍の二等兵だった小林盛夫青年は・・・・・』

『80年前のきょう、陸軍の二等兵だった小林盛夫青年は青年将校の反乱に巻き込まれた』
 「ときにロマンを交えて語られる『二・二六』の理不尽を見定めなければなるまい」と「春秋」(日経/2016/2/26付)。「柳家小さん師匠、小林盛夫青年は青年将校の反乱に巻き込まれた。1500人もの下士官や兵を動員し、首都中枢を制圧したクーデターのわりには計画がずさんだ。決起すればあとは何とかなる――。青年将校らは壮大な勘違いにとらわれていたのだろう。精神主義はのちの敗戦につながる旧軍の『伝統』だったろうか。師匠は士気高揚のため一席やらされたが、みなクスリともしなかったそうである。」
 ことを起こすには、その意志とともにビジョンが必要である。そのビジョンに向かって、どんな計画が2・26では考えられていたのか。転覆を行うことは特に、賛同者を如何に得られるか、それは難しい。正義感や武力だけでは世の中は動かない。「敵は本能寺にあり」、説明無くてもまずは軍隊は動いていくが、それは長続きしない。私たちは皆、選択する権利を持っているので、それを無視しての無謀な行動は、武力でなくとも許されない。(JN)