『「忙」の字は心を亡(ほろ)ぼすと書くから注意がいる』

『「忙」の字は心を亡(ほろ)ぼすと書くから注意がいる』
 「忙しいから気が急くのか、気が急くから忙しいのか」、「天声人語(朝日/2015/12/26)は、年の瀬の忙しなさを考える。「世間を眺めると、どうやら中高年の男性が、師走に限らずキレたり怒鳴ったりしがちなようだ。喜怒哀楽の『怒』は大切な感情ながら、ぎすぎすと周囲の空気を凍りつかせてはいけない。いらいらや不機嫌は伝染力が強く、忙(せわ)しなさは感情の沸点を下げがちだ。さて当方も中高年の一人。いつも追われているような時代だが、心はゆるやかに今年を締めようと思う。」
 「忙しい忙しい、とにかく、28日までに終わらせねばならな」と、何か世界的任務を背負って焦っている。師走とはそういう雰囲気を作り出すのに、一方では、忘年会など、大事な時間と体調を亡ぼすイベントが襲ってくる。自分の時間の読みと体力コントロールの無さにイライラする。それを誰かに打ちつけてしまう。それで、自分のストレスが無くなるわけではなく、伝達拡大していく。それは避けたいが、更に仕事納めの後に、我が家の片付けが襲ってくる。楽しみの寝坊もしていられない。焦る焦る、喜怒哀楽、年男は大晦日まで焦り続ける。(JN)