『バルザック、自分の創作力がコーヒーに依存していると信じ・・・』

バルザック、自分の創作力がコーヒーに依存していると信じ、際限もなく飲む量が増えていった』
 「今年、眠気覚まし飲料を常用していた20代男性が体調不良で亡くなり、調べると血液や胃の内容物から高濃度カフェインが見つかった。」「余録(毎日新聞/2015/12/22)は、続けて「気の毒なことだが、カフェインの中毒死は米国では十数件報告されている。海外では成人1日の摂取量をコーヒーでマグカップ3杯程度に抑えるようにとの勧告もある。字面通りの『薬も過ぎれば毒』で、万事ほどほどにということだろう。心までカフェインのとりことなった文豪の運命もおりにふれて思い起こしてもいい。」
 コーヒー、大好きである。コーヒーは、飲むまでのプロセス、特にその香りが良いのである。そのため、ついつい飲み過ぎてしまう。その過ぎる量とどこまでかは、人によって異なるであろうが、幾らコーヒーが好きでもカフェインだけをいただこうとは思わない。カフェインの覚醒効果を目的に、それを常時使うにはそれなりの訳がある。深夜の業務での活躍のために、死に至るほどの接種をするということは、本人だけの問題ではない。とにかく、我々は様々なものに頼ってしまう。まさに、多様乱用はいけないのであろうが、何かを始めるとそれを止められないのは人間の性なのか。しかし、コーヒーの量と創作物との関係はなさそうである。(JN)