『奇跡といっても自然に起きるわけではない。』

『奇跡といっても自然に起きるわけではない。』
 イビチャ・オシム氏は「入念に準備をした上でしか奇跡は起きない」と言う。「この言葉を心の中で反すうしたのを覚えている」と「余録(毎日新聞/2015/12/18)」。そして、澤穂希は言う「夢は見るものではなく叶(かな)えるもの」。「それらすべてが「奇跡への入念な準備」だったというべきか。世界の頂点への扉をこじあけた11年W杯決勝の残り3分の劇的同点ゴールは、時代の記念碑となって人々の脳裏に刻まれた。」
 澤穂希選手、長きに亘る最前線での活躍、ご苦労様でした。そして、多くの感動を与えていただき感謝申し上げます。人々は奇跡というプレーを幾つも見せていただきましたが、それは奇跡ではなく、実力ゆえの結果である。偶然に何かの力で起きたことではない。それだけの努力をして、そして、その成果が出た。それが実力なのでしょう。今後は、軽快に球とともに走る姿が見られなくなるが、今度はどんなことで私たちを喜ばしてくれるのか、楽しみである。(JN)