『「孫悟空!」名前を呼ばれ答えたとたん、ピューと・・・・』

『「孫悟空!」名前を呼ばれ答えたとたん、ピューと魔法のひょうたんに吸い込まれた』
 「夫婦同姓とする民法を変えてほしい。そうした訴えに、最高裁が出した回答は『国会が判断すべき事柄』とつれなかった」と「春秋」(日経/2015/12/17付)は述べる。「明治時代、民法制定まで女性は結婚後も実家の名字をなのっていた。当時も議論の末に「家」を重視する同姓を選んだ。だとすれば、そろそろ変化に合わせ柔軟な解決策を探してもいいのではないか。」
 戦後に東京で家庭を構えた当家族には、「家」という概念がなく、また「財産」もない。「家」や「氏」に対する感覚がないので、なぜ夫婦別姓であってはならないのかが理解できない。とは言え当家族の苗字は法に従い同じになっているのが現実である。夫婦別姓を禁ずることが憲法には違反しないとの最高裁の判決があったが、それは憲法解釈上のことで、社会の必要性とは結びついていない。社会が夫婦別姓の選択も必要とするならば、立法が動くべきであろう。この制度が日本独特であるのかは知らぬが、国民の意見を国会はヒューと吸い上げていくべきであろう。(JN)