『秋になると、みな深みを増して、鮮麗な目のさめるような景観・・』

『秋になると、みな深みを増して、鮮麗な目のさめるような景観を呈する』
 日本の紅葉は素晴らしい「幕末に来日した英国人R・フォーチュンは、群葉の鮮明な色彩はたいへんすばらしく、目をみはるような美しい眺望」と。毎日新聞「余録」(2015年10月30日)は近づく紅葉に、「昨年は訪日外国人数の月別内訳で10月が最多だった。今や紅葉の名所では、実にさまざまな国々の言葉が聞こえる。彩り豊かな紅葉をめでる喜びは、できるだけ多彩な言葉や文化を生きる人々と共にしたいこの秋だ」と述べている。
 日本人は、四季の変化の下、辛いことも楽しいことも忘れて行ってしまう。特に、紅葉は心の底まで色彩が染み渡り、夏のことを忘れてしまいそうである。日本の四季は様々な姿を見せてくれるが、この秋の多彩な色が何と言っても素晴らしい。この夏も様々なことがあり、それは忘れず次の行動へ移さねばならないが、とりあえず、我が日本の紅葉を様々な人々と味わい心を癒したい。そして、何時までも、この幸せを体で感じられる自然を残すために、我々皆で考え、維持して行かねばならない。この美しさで、その仕事を忘れないようにしたい。(JN)