『お金をたくさん持っていても幸せは増やせない』

『お金をたくさん持っていても幸せは増やせない』
 「今年のノーベル経済学賞は米国のアンガス・ディートン教授によると、幸福感は収入が増えるにつれて上がるが、年収が約900万円を超えると、この傾向は続かないそうだ」。日経「春秋」(2015/10/15付)は、「杜子春が悟ったように、お金をたくさん持っていても幸せは増やせないというわけだ」と、そして続ける「日本人の幸福感は世界でも低い方らしい。豊かな中高年が特に低い。寄付などで人のためにお金を使うといいそうだ。社会の役に立っていると感じると、たちまち幸せになれる。情けは人のためならず、と諺にもあるほどだから。」
 幸福とは何だろうか。幸せを得るために生きているのであろうが、その幸せが分からない。また、これが幸せかもしれないと考えていることは、他人にはどうであるかわからないので、自分の幸せを自慢げに語るのは恥ずかしい。でも恥ずかしながら言えるとしたら、幸せは他人を喜ばせる事である。自分だけが幸せでも仕方がないということなのである。そういった考えの下、仕事や私的な時間に精を出すのである。そして、細やかながらも寄付もするという自己満足も行う。これにボランティア活動を行えばいいのだが、その支援の後方部隊で満足しているのが現状だ。それでも幸福だ。家族に仕事に、心配事は沢山あるが、幸福であるのだろう。とにかく、こんな人間に育てた親に感謝している。笑うものには福来たる。お幸せ者である。(JN)