何が起きても、お互いが助け合う、そんな社会

(日経「春秋」2014/12/31付) 大きくなったら、どんな仕事がしたい? 小学生の男の子に聞くと、最近では、警察官や消防士、自衛官と答える子が増えているらしい。「人を助ける仕事だからなのでは」と、先生たちは分析している。こうした職業の人気は、近年の災害の多発と無関係ではないのかもしれない。災害現場での救出活動は子供たちの目にも焼き付いたのだろう。先月、長野県北部で夜に起きた地震、近所の人たちが家から懐中電灯やジャッキを持ち寄って救出にあたり、1人の犠牲者も出さなかった。制服を着た人たちの活躍はもちろん、普段着のたくさんのヒーロー、ヒロインがいたわけである。来る年は、阪神大震災から20年の節目にあたる。ボランティア元年とも呼ばれた。新しい年が穏やかな日々となるよう心から祈る。だが災害をゼロにはできないのが現実である。何が起きても、そのたびにお互いが助け合う。そんな社会であれば、希望が失われることはない。
(JN) 子どもたちにとって制服は憧れである。仕事だけでなく、スポーツも、あの組織された動きで、同じものを着て一体となって目標を達成する。特に、テレビで活躍した正義の味方は組織の中にいた。助けを持っている人々を助けに行くヒーローの憧れた。ウルトラQウルトラマン、何とかレンジャーだってユニフォームだ。でも、我々は、その見てくれだけではなく、心のユニフォームが大事である。一致団結して、困っている者を助ける心のユニフォームが大事だ。まずは、居住地、勉強の場及び仕事場等から助け合おう。ともすると、個人を攻撃する一致団結、「いじめ」が生じることがあるが、個を大切にする一致団結を以て、自分たちを守って行かねばならないはずだ。弱き人類は、お互いに助け合うことで、ここまで繁栄をしてきた。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO81485350R31C14A2MM8000/