企業の発展には論語と算盤

(日経「春秋」2014/11/9付) 増える認知症に新ビジネスや新商品で立ち向かう。製薬会社など医療産業だけではない。高齢者と会話するロボットの開発、宅配便会社の見守りサービスと、さまざまな業界が知恵を絞っている。ある不動産会社は、自社が手がける住宅地に学童保育と高齢者用グループホームが同居する施設を建てた。子供たちはお年寄りたちが過ごす部屋にふだんから出入りし、双方に自然な笑顔が生まれているという。企業の発展には論語と算盤(そろばん)、つまり倫理と利益の両輪が必要だと渋沢栄一は言った。認知症ビジネスも両輪を備えた企業活動だ。使う人の心をくみ、挑戦と修正を繰り返していいものに仕上げるのは企業の得意技。増える認知症に官だけで対処すればコストがかさみ、満足度は下がる。企業の力と熱意を大いに生かしたい。
(JN) 我が一族の中で、何時ごろからか、年齢層の中間のままになった。中学生頃からか、40年ぐらい続いているであろうか。昭和40年代ごろまでは子供が増え続けたが、それが頭打ちとなった。一方で、みんな長生きになった。もう直ぐ60歳を迎えようとしているが、中堅である。この私よりも年長の人たちは、力が余っている。それを使わない手はないし、動かさないと錆びついてしまう。企業やその他団体は、この年長者にも活躍できる場を考え、各自が発展する方法を考えたい。それは、国策からではなく、それぞれの地域や個々人からの発信であるべきだ。皆でそれぞれの持ち場で考えたい。そして、私は遅れ馳せながら、渋沢先生の本を読んでみます。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO79476950Z01C14A1MM8000/