オバマ大統領も民主党もそろって「赤点」をとった

(日経「春秋」2014/11/6付) 「中間」という言葉を目にしたり耳にしたりすると、半ば自動的に試験を連想した。「中間選挙」なる言葉になじみ、それが米国の国政レベルの重要な選挙だと理解したのは、ずいぶんたってからだった。受験生のような立場に置かれるのは、ときの大統領と政権与党だ。そして採点の結果、オバマ大統領も民主党もそろって「赤点」をとったといえるだろう。6年前、初めて大統領に当選した時のさっそうとした姿を思い浮かべると、政治の世界の転変の激しさを痛感する。改めて振り返れば、中間選挙で「赤点」をとった後になって指導力を発揮し、2年のうちに「及第点」を取り戻した大統領もいる。たとえば、20年前のクリントン大統領がそうだった。残る2年の任期にどう采配を振るうか、オバマ氏の責任は重い。大統領にとっての卒業試験は歴史の審判だとすれば、なおさらのことだ。
(JN) 過去の大統領その他の人が原因であろうと、現在の状況を改善できないのは、現職の大統領や連邦議会の責任である。であるからと言って、与党政党の民主党に変わって共和党を選んでも、どうなのだとうか。どうやっても変わらないなら、現在の者を否定することが大事なのであろうか。少しでも国民の意志が表現できるのが戦況である。現状がだめなら、他を選ぶ。アメリカでは、これにより政権が動いていくわけだが、日本はそうはいかない。一時期、民主党が勢力を持っていたが、今は弱小であるから、自民党を拒否しても票が割れて自民党政権が継続するのであろう。そうであれば首相も自民党からであり、首相の首が変わろうと継続的な政策ができる。どちらが、安定的で継続的に政策が実行させるのか。とにかく、オバマ大統領はどうしようとあと2年の命、何かをやってくれるのか。まだまだ石油が大事な現在、イスラムの問題を改善する必要がある。米大統領は、不眠不休であらゆる手を使って、解決を目指すべきである。目的は及第点ではなく、成果だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO79347950W4A101C1MM8000/