比較的、認知症と縁遠い人は、感情を遠慮なく表現し、逆境も楽しむ?

(日経「春秋」2014/4/28付) 年をとってから認知症になる人をあまり見かけない職業が2種類ある。専門医の長谷川嘉哉さんが、披露している。それは、作家や音楽家、画家などの芸術家と、やり手の創業経営者だという。感情を遠慮なく表現し、逆境も楽しむ。そうした人は比較的、認知症と縁遠い。頭を使うと認知症の防止になるというが、毎日同じような仕事で頭を使っても効果は乏しいそうだ。2007年、徘徊(はいかい)中の認知症男性(当時91)が電車にはねられ死亡した。鉄道会社は損害賠償を求め、先日の控訴審判決は妻(同85)に約360万円の支払いを命じた。認知症患者は約300万人。25年には470万人になると政府はみる。判断力は陰っても感情やプライドは大人。集団生活よりも、慣れた自宅で暮らすのが望ましいとされる。介護する人もされる人も認知症という「認認介護」や、家族が介護のために離職・離散する例が増えていく。担い手への手助けや心配りは十分か。
(JN) 認知症になりやすいといえば、やはり決まり決まったルールの中でやって行くような人々か。『公務員はなぜ認知症になりやすいのか』という本にも、そのようなことが記載されていた。多くの人たちは、枠の中で仕事をするため、またお互いを気遣いならの仕事であるので、ルールに従い感情を出すことを遠慮しながらやっているので、認知症になりやすいのか。それはと、おいそれと芸術家ややり手の創業経営者にはなれない。でも、そういうお仕事をするのではなくとも、毎日同じような仕事で頭を使っていようが、感情を遠慮なく出したり、仕事は違うことに専念したりして、人生を楽しみたいものである。特に、定年後は、要らぬプライドを脱ぎ去り、第二の人生を楽しむべきであろう。そして、やがて認知症になれば、様々な自覚が無くなる。その前に私たちは自分のためではなく、周りの人たちにできるだけ迷惑をかけないようにするにはどうすれば良いのか。今、自分の親をみながら考えて行くとともに、私たちの未来を真摯に考える政治家を選んで行かねばならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO70496250Y4A420C1MM8000/