それやこれやの知的財産権をどう扱うか

(日経「春秋」2014/3/31付) 学校の春休みに、おとぎの国を訪れる家族も多かろう。ミッキーマウス85歳、ドナルドダック79歳、グーフィー81歳。見た目には感じさせないが、ディズニーの人気者も高齢化が進んでいる。映画や小説などを無形の財産と認め、所有権を保護するのは、どのくらいの年月が妥当なのだろう。日本の著作権法では創作した人物の死後50年、米国は70年などと定めている。けれどもミッキーたちは不老不死らしい。作品という「著作権」の枠から飛び出し、企業が「商標」としての権利を永久に更新し続けるからだ。それやこれやの知的財産権をどう扱うかで、米国と新興国が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で激しくやり合っている。東京芸大の教授がぼやいていた。学術発表で故人の作曲家の作品を数分間のビデオで紹介したところ、法外な使用料を請求された。親族や知財権団体が荒稼ぎしていると感じたそうだ。
(JN) 一般の者は、著作権に無頓着である。しかし、有形無形その所有権は、存在しており、我々は無頓着というより分からない。我々の住むこの資本主義の世界では、全てが商品としての価値を表現しており、勝手に拝借できないということである。お店に陳列でもされて値札でもついていれば、一般の我々にもその値段がわかるのだが、世の中そうなっていない。でも、勝手に使えば、大きな金額の請求がある。人気商品には、皆さん気をつけましょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO69127430R30C14A3MM8000/