「一休み一休み」

(日経「春秋」2013/5/24付) 一休宗純は世界的な有名人だ。テレビアニメ「一休さん」は、アジアを中心に海外でも放映され、子どもたちの心をがっちりつかんだ。その一休さんの口癖の一つが「一休み一休み」だ。勉強やらスポーツやら、親や先生からプレッシャーを受けている子どもたちにとって、この言葉は心を軽くしてくれる効果を持っていた。毎回一休さんが披露する頓知と機転に加えて、肩の力を上手に抜いた一休さんの生き方が魅力だった。「一本調子で株価が上がっているのは、何か危なっかしいですよね」「このあたりで一休みしたほうがいいんだろうけどなあ」。確かに1000円を超える株安は衝撃的だ。中国の景気動向への懸念やら、長期金利の上昇やら、円安一服やら、心配はいくつもある。一休さんなら「一休み一休み」というところ、かもしれない。
(JN) 「一休み一休み」、何事も良いことはずっと続かない。特に株は予測がつかない代物である。理論通りに動くのであれば、嘸かし経済学者は儲けているであろうがそうでない現実。変に調子に乗ら無いようにしないと、一休みではなく、頓智の効かない大きな落込みになってしまう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55404330U3A520C1MM8000/