ソーシャルプロダクツ・アワード

(日経「春秋」2013/5/18付) 今週半ば、東京都内でちょっと変わった視点で選んだ「優秀商品」の表彰式があった。賞の名をソーシャルプロダクツ・アワードという。買ったり使ったりが目先の満足だけでなく、社会を良くすることにもつながる。モノに限らず、障害者の就労と地元食材の利用を兼ねた移動式カフェ、といった活動も賞をもらっている。戦後、私たちのモノ選びのものさしはめまぐるしく変わってきた。バブルのころは他人よりもワンランク上の生活を求め、不況になれば安さを追いかけた。アップダウンの末に、近年関心を集めるのが環境保護や寄付などをうたうモノやサービスだ。受賞した中に大手スーパーのチョコレートがある。カカオ農家が十分潤うよう調達や生産を工夫したという。いま、モノの価値とは何か。並ぶ商品が無言で語りかける。
(JN) 自然と調和する文化であった日本が、高度成長期よりイケイケどんどん、変わってしまったものである。後先構わずやってきたツケが社会問題となっている。価値とは需要と供給で決まる。本来のそのものの価値がどうであろうと関係ない。こういうことから脱却したい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55178410Y3A510C1MM8000/