最近、駆け込みが話題になった

(日経「春秋」2013/3/10付) 中国では今月、にわかに離婚が増えたと伝えられる。不動産バブルを抑えるため住宅売却益に税金をかける、と中国政府が表明したのがきっかけらしい。2戸の持ち家を保有する夫婦がうち1戸を売れば税金をとられるが、離婚でそれぞれ1戸を保有する形にしておけば免れる、という仕組みになるとか。当然のことながら、窓口はてんてこまいだという。それでも「いずれまた、婚姻届を出しに来てください」と声をかける窓口係もいるというから、何だか心がなごむ。日本でも最近、駆け込みが話題になった。3月末で定年を迎える地方公務員が数多く、退職手当の減額を避けるために前倒しで辞めていった。問われるべきは見苦しい自衛策を促すような制度であり、それを編み出した人たちだろう。日本でも中国でも。
(JN) なんでこんなに私たちはお金のやめに右往左往しなければならないのか。しかも、ある程度の経済力がある人たちに限って。それだけ、お金には魅力に負けているもであろうか。でも、この行動は目先過ぎないか。勢いに流されていないか。自分たちの行動原理は何であるのか、そこをわが身は反省したい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO52636540Q3A310C1MM8000/