何を反省すべきかがわからない民主党

(日経「社説」2012/12/22付) 民主党の体たらく。両院議員総会を22日に開いて新代表を選出するはずだった。ところが党内から「敗因の分析や反省もせずに代表は決められない」と異論が噴出した。問題はどちらにするかをなかなか決められず、決めた方針も変わるかもしれないことだ。組織としてのガバナンスの欠如はいよいよ深刻だ。まずは反省だ、と叫ぶ人たちは何を反省すべきかがわかっているのだろうか。すべての相手にいい顔をしたくて、その場しのぎでころころ発言が変わる。過去3年あまり何度もそんな場面をみてきた。民主党には綱領がない。主義主張がばらばらの人たちの選挙互助会という以上のまとまりがなかったことが党分裂の要因だった。きちんと方向を出すべきだ。党の意思決定は誰がいつどこでするのか。そうした組織運営の手順もはっきりさせたい。与党を厳しく監視しつつ、必要な改革には協力する。あるべき野党像をつくる絶好の機会でもある。民主党はそれをよく自覚し、解党的出直しに踏み出してほしい。
(JN) この程度の人数が適当なのであろうか。要はいくつかの新党に票を奪われた。その原因をこの残った者で、代表者中心に責任をもって判断を下すことだ。代表が出ないとは責任を取れる人がいなということ、無責任が続くなら政党の生命が続かないであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49889430S2A221C1EA1000/