IMF・世銀総会が、また東京で開かれる

(日経「春秋」2012/10/7付) 好きな料理を自分で取りに行くビュッフェ、この形式を取り入れたのが、48年前に東京で開かれた国際通貨基金IMF)・世界銀行の年次総会だ。大野功統防衛庁長官が自らのホームページで書いている。菜食主義者もいれば豚肉を食べない人もいる。そこで考えたのが着席形式のビュッフェだった。戦後の復興を経た日本が国際社会に仲間入りするためには、こんなところにも気を配った。ときの池田勇人首相が所得倍増計画という明確なビジョンを掲げ、高度成長が世界の注目を浴びていたからだろう。日本の復活を示したIMF・世銀総会が、また東京で開かれる。大震災からの復興の弾みにしたい。ただ半世紀前とは様子が違う。国をぐいぐい引っ張る力には欠ける。
(JN)日本はやることが小さい。あの高度成長期に首都高を作るために世銀から借金するにも、世銀から車線を増やしたらとのアドバイスを受けたのに、道を広げようとは考えなかった。おかげで狭い。今度こそ、復興にはワイルドに臨んでほしい。どんどん金を動かして、世界を活性化させるようにして欲しいね。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO47001590X01C12A0MM8000/