「近い将来」は拒否して「近いうちに」ならOK

  • (日経/春秋 2012/8/10付) 道でばったり知人に会う。ひさしぶりだ。二言三言ことばを交わし、「近いうちにメシでもどうだ」。「メシ」が実現する確率はどのくらいあるか。個人の体験に照らせば、せいぜい1、2割だ。この「チカメシ」というやつ、年賀状に毎年「今年こそお会いしましょう」と書くのに似ている。ごあいさつなのである。一昨日の党首会談で野田首相が「近いうちに国民に信を問う」と言った。「近い将来」は拒否して「近いうちに」ならOKとは理解不能である。「近いうちに解散」、手帳をつき合わせた可能性がある、というのが密約説だ。野田さんは「ない」と断言している。じゃあ「近いうちに」っていつまで? 答えの出ない問いをめぐる不毛な悶(もん)着(ちゃく)が近いうちに起こる。それだけは分かる。
  • (JN)日程調整は難しい。後での調整はさらに難しい。「近いうちに」ではなく、顔を合わせたときに、スケジュールを確定したい。それでも、その通りに行かないスケジュールではあるが。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44782740Q2A810C1MM8000/