大漁旗翻る植樹祭(震災取材ブログ)

  • (日経@岩手・一関 2012/6/11) 岩手県一関市の山懐で3日の日曜日に「森は海の恋人植樹祭」が開かれた。24年目となるこの植樹祭には1300人が参加した。畠山さんはカキが育つ海の豊かさを守るには、海に流れ込む川、その上流にある森が重要だとして、20年以上にわたって「森は海の恋人」と題した植樹活動を続けてきた。長年の活動が評価され今年2月、国連の関連機関が森林保全の功労者をたたえるため創設した「フォレストヒーローズ」を受賞。植樹祭で受賞メダルを掲げながらあいさつに立った畠山さんは「津波で全滅したカキはよみがえった。豊かな森のおかげだ」と語った。植樹を通して結びつきを強める気仙沼市と一関市。そんな縁もあって、一関市は被災した多くの気仙沼市民を現在も受け入れている。植樹祭の式典で一関市の勝部修市長は、近いところ同士で助け合うことの重要性を「近助」と呼んで力説した。ホタテとカキを食べると、口の中に潮の香りが広がった。好天の山中で「森が支える海の復興」を実感した。(橘高聡)

=>(JN)海の幸は山が支える。エコロジーサイクルの一端であろうか。三陸の海を早く回復させましょう。「近助」だけでなく「遠助」も必要だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL050F5_V00C12A6000000/