渡辺元行革相造反 戦後の経済発展 教員の挫折

<12月25日(木)>
■東久留米からの富士山(JN)
■渡辺元行革相が造反、解散決議案に賛成、自民戒告処分。(朝日)
羽村市、40人臨時採用、非正規など対象、緊急雇用対策。(日経)
■教育が「戦後の経済発展支えた」79%…読売調査
 読売新聞社の年間連続調査「日本人」によると、「戦後日本の経済発展は、日本人の高い教育水準に支えられてきた」と思う人は79%に達し、大多数が戦後の教育が果たしてきた役割に一定の評価を与えていることがわかった。一方で、「今の学校教育に不満だ」という人は64%に上り、教育の現状には強い危機感を抱いていることも浮かび上がった。
 日本の教育については、「教育を受ける機会を平等に保証してきた」と思う人が70%、「基礎的な学力を身につけさせてきた」と思う人が69%に上った。ただ、「子供一人ひとりの才能や個性を伸ばしてきた」と思う人は28%で、そう思わない人が67%と大きく上回った。「社会の中で暮らしていく上でのルールを身につけさせてきた」と思う人は42%、そう思わない人は55%だった。
■公立校教員 ベテランの挫折増加 孤立深める(毎日)
 精神疾患で休職する教員数が過去最高となった文部科学省の調査結果(25日)。「最近多いのは、40代後半から50代のベテラン教員の挫折」と話すのは、北九州市教育委員会内の保健室で教員の相談にのる保健師だ。「立って騒ぐ子に注意しても、これまでの指導が通用しない。授業が成立せず、保護者のクレームが入り始めると対処が難しい。夜間の家庭訪問や保護者説明など時間外の仕事も続き、精神的な病に陥る例がある」
 最長期限の3年休職して復職したものの、辞めていく教員もいる。休職期間が長いほど復帰は難しい。学年主任として生徒間トラブルの処理に奔走した関西地方の50代の男性教員は、自律神経失調症と診断され今春から休職した。きっかけは肩の重い痛みと右腕のしびれ。脳血栓の前兆と思い受診したが異常はなかった。「授業後に口が乾き強い疲労に襲われるようになった。休む理由を探す自分にがくぜんとし、心療内科でストレスが原因とわかりました」
 東京都教職員互助会の三楽病院で、年900件近くの相談に対応する臨床心理士の溝口るり子さんは「悩みがあっても同僚は忙しそうで相談できず、抱え込んでしまう教員も多い」と話す。団塊世代の大量退職で、経験の浅い若手教員も増えている。教員の相談にのる東京メンタルヘルス・アカデミーの武藤清栄所長は「子ども同士のトラブルにどう介入していいかわからない教員が増えている。受験、受験で教員採用に至った人も多く経験不足。相談すれば楽になるのに、『余計なことを話せば自分が傷つく』と孤立しがち」と指摘する。
 07年度に精神的な病で休職した教員は全教員の0.55%。だが武藤さんは、時々休んだり、抗うつ剤を服用して働く教員はその5倍程度に上ると推測、休職予備軍のすそ野は広いとみる。