2014-12-20から1日間の記事一覧

開業100周年の駅、今日も人が出会い、新たな記憶を刻んでゆく

(日経「春秋」2014/12/20付) 駅は巨大な記憶の箱である。大正11年3月、19歳の娘は夫の待つ欧州へ出発した。停車場で父は皆の後ろにいた。それが最後だった。娘は思い出を書いて、作家になった(森茉莉「父の帽子」)。翌年、関東を襲った大地震に耐えた駅…