読書メモ 240301

『リヒャルト・ヴァーグナーの苦悩と偉大 他一遍』、Thomas Mann、青木順三(訳)、1991年6月、岩波書店
ヴァーグナーの力とは何か。二つの力、心理学と神話。両者を合一すること。
・「ラインの黄金」の序曲、バフバスフォゴットの変ホ音の始まり、原細胞から、原始太初から、ほとんど聞こえぬほどのかすかに物語は始まる。
・音楽家ヴァーグナーと詩人ヴァーグナーの両観点から観察されるべき。
ヴァーグナーの世界は、愛に基づく階級のない社会。
・「財宝でも黄金でもなければ支配者の栄華でもなく、疑わしき契約の欺瞞的な絆でもない」。
#原細胞 #原始太初 #愛 #野心 #貧しき者 #権力