『築地の跡地、事態を複雑にしてきた小池百合子知事・・・』

『築地の跡地、事態を複雑にしてきた小池百合子知事に何か妙手はあるのだろうか』<2018年9月3日(月)>
 「来月6日限りで築地は役割を終え、銀座のとなりに広大な空き地ができる」。『春秋』(180903)はパリ中央市場の事例を紹介する。「それが邪魔者扱いされ郊外に移り、跡地にショッピング街ができたのが79年だったという。ところが使い勝手が悪い、ダサいなどと不評で、最近になってやっと再々開発が終わった。こういう経緯を知ると、われらが築地の将来も気になる。・・・とりあえず東京五輪パラリンピックの輸送拠点として使われるそうだが、将来、跡地をどうするかは未定のままだ。・・・何事も欧米を手本にしたがる日本だが、ここは反面教師にしてもいい」。
 (JN) 世に存在したものはその姿を永遠に同じではいられない。特に、人間の作ったものは命短く、また使用者のわがままから飽きが来る。でも、一方で、私たちは変化を好まないという矛盾を持つ。とにかく、老化して行くものに、手を加えていかねばならない。何を大事に考えるか、その時の力を持つ者の心で違いがある。改革と称してこと大きくを変えていくか、徐々に変えていくか。何をしようと反対意見はあり、また新たな姿にも文句は様々だ。ただし、素晴らしいものは遺産として残しておくべきである。否、残っていくのであろうか。築地の建物がそれだけのものであるかは知らないが、狭いこの地域、スクラップ・アンド・ビルドしていくしかないのでしょうか。パリのレ・アールの経験が築地にそのまま当てはまらないではあろうが、良いも悪いも、今後の跡地利用の理由付けにはなろうか。