『大海原を自由に泳ぐクジラにすれば、何やら怪しく・・・』

『大海原を自由に泳ぐクジラにすれば、何やら怪しく物騒な気配のただよう異界に迷い込んでしまった』<2018年6月26日(火)>
 先週初め、東京湾北部でのクジラ目撃情報。『余録』(180626)は江戸湾の頃クジラが迷い込んだことを紹介する。「1798(寛政10)年に漁師が捕らえたクジラは浜御殿で将軍家斉の上覧に供された。9日間にもわたって見物人の舟が詰めかけ、品川宿が潤ったという」。そして、「江戸時代と違い、今日の東京湾は1日500隻が航行する世界有数の海上交通過密海域だ。人にもクジラにも、不幸な接近というしかない。大海原を自由に泳ぐクジラにすれば、何やら怪しく物騒な気配のただよう異界に迷い込んでしまった心境だろう。まずは落ち着いて自然の呼び声に耳をすまし、外洋への帰路を探りあててほしいところだ」。
 (JN) 大きなクジラを目の前で見たいものである。誰しもとは言わないまでも、見たい者は多かろう。その昔、半世紀ほど前であろうか、よみうりランドで、クジラ展があり見に行った。その大きさに驚いた。だが、あくまで標本であり、動くところを生では見たことがない。見たい。見たからどうということではないが、その巨大な身体の動く迫力を体験したい。まあしかし、これで大騒ぎをしてはクジラさんに迷惑であろう。クジラさんには騒がしすぎる東京湾、速やかにここを脱出してください。船舶とに追突したり、人間を飲み込んだりしないよう、祈ります。操り人形ぐらいなら、飲み込んでも潮吹きできるのか。とにかく、早くきれいな海へ行ってください。