『「大金持ちを甘やかすな」「政治家を甘やかすな」』

『「大金持ちを甘やかすな」「政治家を甘やかすな」』<2017年12月16日(土)>
 ウォーレン・バフェット氏は「大金持ちを甘やかすな」と。『筆洗』(171216)は世界の裕福の格差を思う。「超のつく富豪が『もっと税負担を』と言いだすほど米国の税制はいびつらしいが、わが国はどうだろうか。株式の配当や売却益にかかる税率を5%上げただけで数千億円もの税収増につながるという試算もあるのに、今回の税制改正では論議の的にもならなかったという。年収八百五十万円超の会社員らの勤労所得を増税の的に九百億円の税収増を見込みつつ、株高で潤い年収二億円を超すような超富裕層が優遇される現状は、手つかず。そもそもこれほどの増税の方針をなぜ総選挙の時にきちんと示さなかったのか。これらの問いを突き詰めなければ、バフェット氏に、こう叱咤されるかもしれぬ。『政治家を甘やかすな』」。
 (JN) 金のある者はなぜかもっと欲しくなる。そして、それを守りたい、と想像する。何せ金持ちでないので、僅かなる情報からの想像である。反対に、金がなければ、その金を守る必要がない。それになければ無いで何とかなる。でも、それで良いのか。大体、「世界で最も裕福な八人と、世界の経済的に恵まれていない方の三十六億人の資産額はほぼ同じ」とはどういうことなのか。しかも大金持ちに「に課せられる税率が、一般の労働者より、かなり低い」という。幸せと所得は別ものというが、貧しすぎるのは様々な歪みを生む。極端な破壊行動を誘発する可能性がある。このことに政治家は世のバランスを考えて欲しい。優遇するのは金持ちやお友達ではなく、貧乏な他人や普通の他人を優遇できないのか。いっそ政治家が皆、タイガーマスクならどうだろうか。