『目覚まし時計は鳴った。ところが男は起きない』

『目覚まし時計は鳴った。ところが男は起きない』<2017年9月12日(火)>
 アガサ・クリスティの「七つの時計」の目覚ましは死者ゆえに起こすことができなかった。さて、地球温暖化もどんどん時計が進む。異常気象の多くなる地球を救うためのパリ協定のアラーム音を不必要であると言うトランプ大統領に、『筆洗』(170912)は訴える。「環境危機の大きなアラーム音に『心配ないさ』の毛布をはねのけ跳び起きたい。それができるのも今のうちとは脅しすぎか。されど時間はあまりない」と。
 (JN) 目覚まし時計は、いわば保険のようなもので、起きるのは本人次第と私は考える。自分や家族の行動を見る限り、その気がなければ目覚ましは役に立っていない。地球上で異常気象が発生しているのは温暖化のためであるのか。それだけが原因ではなかろうが、できることはしていかねば将来が心配であり、時間がない。目覚ましのアラームは音を発している。トランプさんはしっかりした家に住み、不自由なく暮らし、命もあと十数年であるから、心配ないさというところだろうが、今現在も庶民は異常気象に苦しめられている。時計のアラーム音は止められるが、自然は止められない。嵐はやってくる。