『爆弾のすきな将軍』

『爆弾のすきな将軍』
 ウンベルト・エーコさんの『爆弾のすきな将軍』が最近、復刊した。エーコさんと言えば、『薔薇の名前』、「筆洗」(東京新聞/2016/2/14)は、『薔薇の名前』の思い出と、爆弾のすきな将軍について語る。「『薔薇の名前』の邦訳が出たのは一九九〇年。もうそんな前か。とっつきにくい上下二冊がよく売れた。映画を見て読んだふりをしてきたが、実は本棚でほぼ新品のまま眠る。『爆弾のすきな将軍』は子どもも読み通せるエーコ作品である。平和の意味を教え、戦争の愚かさを笑う。北の将軍の枕元にそっと置いてきたい。その人は、果たして最後まで読み通せるのか。」
 『薔薇の名前』、「筆洗」の筆者と同じと言えば失礼になるが、確かに、この本はきれいに我が部屋の本棚に並んでいる。古本屋さんで上下を購入したのはいつであったか。10年以上前、試みたが直ぐに数十ページで止めてしまい、DVDを見ることで済ましていた。さて、次は、せっかく、「筆洗」でエーコ氏の『爆弾のすきな将軍』の紹介があったので、子どもも読み通せるとのことであるので、読んでみようか。しかし、この題名を見たら直ぐに、あの将軍様をイメージしてしまったが、どうなのであろうか。結末は如何になるやら。(JN)