『そのロケットは「物理的な力だけで飛んだわけではない」』

『そのロケットは「物理的な力だけで飛んだわけではない」』
 H2Aロケット29号機は予定通り大空に昇って行った。その打ち上げの成功に、「筆洗」(東京新聞/2015年11月25日)は、「大空に昇っていくロケットを見ていると、自然と力が入る。『行け』と小さく声を出す方もいる。『物理以外の力』とは何だったか。『人々の応援、それに少年たちが描いた夢』とある。ロケットには人の思いが欠かせぬらしい。」
 子どものころ、宇宙はどうなっているのであろうか。ロケットに乗って旅をしたいと、夢を見た。そのころ、日本はペンシルロケットの実験で苦労していた。ケネディーは、1960年代に人間を月まで行かせると言い、1969年にアメリカの宇宙飛行士は月への第一歩を記した。その中継にワクワクし、映画では、「2001年宇宙の旅」を見てワクワクした。そして、大人になっても夢は続き、巨大な「スターデストロイヤー」に驚き、フォースの力に胸躍らされる。そう物理的な力だけでなく、それ以外の力が必要なのだろう。そんな力を携えて、遠い世界に旅に出よう。(JN)