自分の人生という競技に、時間と労力を投じる番だ

  • (日経/ 春秋 2012/8/8付) ロンドン五輪は別名「史上初のソーシャリンピック」と呼ばれている。ソーシャルメディアの投稿サービスで選手自ら情報を発信。試合会場と世界との距離をぐっと縮めるのに一役買っているからだ。ネットが個人と世界を結び、仕事の形も変わっていく。2025年の働き方はどうなるか。英国のビジネススクール教授が日本など各国の企業や団体と研究し、「ワーク・シフト」という題で出版した。まず絶対に信頼できる少数の同志。次に、ちょっと意見を聞ける多種多様な知り合い。そして第3は自己再生のための仲間だそうだ。ネット時代でも、いや、ネットが身近になるからこそ、夢や愚痴を語る気の置けない仲間が不可欠になる。五輪が終わればお盆の季節。旧交を温めたり、気になる土地を訪れたり。自分の人生という競技に、時間と労力を投じる番だ。
  • (JN)私たちには、家族、仲間そしてじっくり考える時間が大事である。私たちはこの忙しい、仕事場や学校教育の中で、生きるための糧を見失っていないであろうか。そして、その本来の生きるということを忘れないであろうか。昨年は学生・生徒の自殺者が1000人を超えたという。自分の人生は自分だけのものではない。それぞれの誰かと、そして自分とも、じっくり人生を考えてみよう。五輪の感動を受けてから熱い心で。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44690800Y2A800C1MM8000/