蟬神様のおつげ 電力制限令 司法試験

  • (日経/春秋)9月に鳴く蟬は物悲しい。例年のこの合唱、今年は静まり返っていた。津波が泥を運び土をかき回し、塩水がしみこんだ。蟬の何年分もの命が奪われたのだろう。アイヌ民族の詩人、宇梶静江さんに「蟬神様のおつげ」という絵本がある。虫や鳥に予知能力があると教えた伝承の神話がもとになっている。震災からまもなく半年、実りを喜ぶ秋にはなりそうもない。大地が回復し蟬しぐれが祝福するのはいつの日か。天は人間にいま問いかけているのは「根気」であろう。
  • (日経/社説)◆9・11から10年経て「無極化」進む世界。協調体制の再構築を。中東安定で日本に期待。
  • (日経)電力制限令きょう終了。節電大きかった代償。東電の需給は「余裕」。
  • (日経)新司法試験合格率最低23.5%。「年3000人目標」大幅に下回る。