『#それはグリコのおまけ』<2022年7月14日（木）>
目的と目標を『有明抄(220714佐賀新聞)』は思う。俳人の夏井いつきさんは述べる。〈目標はあったほうがいい。でも、それはグリコのおまけのようなもの〉◆俳句は人生を豊かにするために作っているので、賞を受けたとしてもそれはグリコのおまけ。キャラメルのおいしさを放り出したら本末転倒だと◆夏の甲子園で優勝した佐賀北高野球部元監督の百﨑敏克さんが日本高校野球連盟の「育成功労賞」を受けた◆足跡を振り返ったインタビュー記事に〈甲子園はあくまで目標であって、目的じゃない。それだけが目的なら、日々やっていることが意味をなさない。目的は野球を通じていろんなことを学び、人間的に成長することと〉◆優勝の目標に手が届くのは１校だけだが、力を尽くした結果は充実しているはずである。支えてくれた人たちに、成長した姿を見せてほしい。おまけはいつか、どこかでもらえる。
（私の）今の行動の目標そして目的は何だろうか◆グリコは、美味しいキャラメルとたのしいおまけのある一石二鳥のお菓子ぐらいにしか思っていなかった者には、「自分の目的と目標は」と思うだけで、頭がくらくらする◆百﨑敏克さんは「人間的に成長」と言うが、甲子園を目指す若者たちはどう考えているのだろうか◆先ずは、塁に出る。否、打者をアウトにする。それに集中だ！
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