『きょうはヘリコプターの日』

『きょうはヘリコプターの日』<2018年4月15日(日)>
 4月15日はレオナルド・ダビンチの誕生日、これに合わせてヘリコプターの日。『余禄』(180415)は、彼が発想したヘリコプターから、米軍オスプレイの現在の安全性を思う。ヘリコプターについて「実際に開発が始まったのは20世紀で実用化は飛行機より遅れた。空中で安定した姿勢を保つには、複雑な仕組みが必要だったからだ」。そのヘリコプターは「速度が遅く、航続距離も限られる。そこで離着陸時はヘリコプター、巡航時は飛行機といいとこ取りを狙ったのが米軍の輸送機オスプレイだ。ヘリ以上に複雑なシステムが必要で開発段階から多くの事故が起きた。ダビンチは空を飛ぶ夢を抱く一方で墜落防止の研究にも力を入れていたという。米軍は安全を強調するが、技術の過信が危険なことは今も昔も変わらない」。
 (JN) 天才が発想したものは、それを作ろうとする凡人には、その発想に本質的に追いつけない。天才のアイデアは未完であり、そこへ凡人の欲望が入り込み、危険な作が世間に出回る。危険なものを扱うのはプロでなくてはならぬ。米軍はプロであるはずだが、事故が多い。プロの能力が落ちているのか、それとも天才の発想には追いつけないのか。いずれにせよ、日本の上空で、ワレキューレの飛行はやめて欲しいが、その日本上空はまだ米国軍の領域のままである。日本政府はどうにもできない。この危険な状態はヘリコプターやダビンチが悪いのではない。ダビンチよ、これを何とかできないか。566年前に生まれた天才を想うも、80年ほど前の日本の過ちの結果はどうにもならないか。