『本屋のある日常は、再起の一助となるはずだ』

『本屋のある日常は、再起の一助となるはずだ』<2018年4月16日(月)>
 芥川賞作家の柳美里さんが南相馬市に書店を開業したと、『春秋』(180416)はその事情と意義を述べる。「3年前、神奈川県から同市に移住。本を通じて、人と人がつながる場所になれば。そんな願いで自宅を改修し、店を開いた。なんてすてきな贈り物だろう。当代屈指の目利きが精選した本のセレクトショップだ。週末には著名作家らを招き、自作の朗読会などを開く。当地は原発事故の影響で、住民の帰還は道半ばだ。本屋のある日常は、再起の一助となるはずだ」。
 (JN) 被災地への支援は様々な方法があるのだと、人々の行動に感嘆する。感じ入っていてなにもしないのか。人それぞれにできることがあり、そのできる範囲内で互いに刺激を与えながら、やっていくことである。芥川賞作家の柳美里さんは、書店を南相馬市に開店した。大型ではない個人の書店はうれしい。近年、めっきり減ってしまい、散歩の楽しみが減っている。それぞれのお店にポリシーがあり、その棚を巡るのが楽しみであった。本は、読むという力のいる行動であるが、その中で、様々な会話ができる。生生しい生活から飛び出すことのできる大事な文明の利器である。地域への素晴らしい機会の登場である。