政治というものの力を縮小していって、完全な遊戯にまで追い・・・・

  • (日経/春秋)「政治というものの力を縮小していって、完全な遊戯にまで追いこんでしまえばいい」と民族学者の梅棹忠夫司馬遼太郎が応じる。「賛成ですね。やっている本人は血相を変えているけれども、人畜無害の遊戯にすぎないという形、それが理想の政治ですな」碩学(せきがく)二人、笑いながらの対談は40年ほど前のことである。小沢一郎民主党元代表をめぐる裁判で、検察官役の指定弁護士が控訴した。そのことを人畜無害の遊戯だと笑い飛ばす度胸もユーモアのセンスも、小欄にはない。浪費されたエネルギーや時間が頭にちらつき、政治は果たすべき役割を果たせと意見したくもなる。「そんなこと言ってるから、あと一歩で理想の政治にならない」。二人にはあの世からしかられそうだが……。(12・5・10)=>何と長い審議。これからも続くのであろうか。そして、満足な結果が得られるのであろうか。まるでどこかの会議のように時間を浪費している。政治とは、民主主義とは今後、改善されていくのであろうか。

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3E0E6E2E6E3E2E3E2E2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D