死者7千人超に

  • (日経/春秋)清水幾太郎の「流言蜚語」を読み、情報の大切さを考えている。「一片の流言はよく国を傾けることができる」。「当局の発表は往々にして抽象的で難解な言辞文体」の発表、情報に飢えた人々の不安をどれだけあおるのか。震災から2週目に入ったこの国の強さを思わざるを得ない。チェーンメールに乗った流言の類いがなかったわけではないが、失わぬ強さ。流言を防ぐには「その発生に先立って(当局は)常に真相の発表に努力すべきだ」と清水は書いた。「新聞の官報化は、民衆の眼が近くなり耳が遠くなることを意味する」。流言が忍び込む隙を与えないか。自問を迫られている気がする。
  • (日経/社説)◆合理的な節電で停電の混乱を最小限に。◆市場安定協調体制万全に。
  • (朝日)死者7千人超に。