『知事はすでに龍宮の海でおぼれている』

『知事はすでに龍宮の海でおぼれている』
 「言葉で相手をねじふせるのは舛添氏がもっとも得意としてきたことだ。それが今回はことごとく裏目に出る」と、「天声人語」(朝日/16/6/14)は舛添知事のその言動をそう表現する。そして「2年前と3年前の正月、30年来の知人である『新聞記者出身の出版会社社長』を客室に招き、しばらく面談したという。社長がどこのだれなのか知事は頑として明かさなかった。言わないのは、『政治家としての信義』ゆえらしい。もはや客室で面談したという言い分そのものが疑わしい。得意技が今回はことごとく裏目に出る。問題とされた支出の釈明には、およそ誠実さが感じられなかった。能弁でならした知事はすでに龍宮の海でおぼれている。政治の言葉の「信義」を見失ったせいだろう」と。
 舛添氏は、竜宮からのお土産の玉手箱をまだ開けていないのか、玉手箱には札束でも入っていたのか、煙を浴びることができなかったのか。早く玉手箱の蓋をあけて、煙を吸って自分を変えなければならない。正直になり、けちでなくなることが肝心である。税金は自分のためにあるのではなく、都民のためにあることが理解できなければならない。家族旅行は、自分のお金で行かねばならない。会議は、会議室で行う。他人に明かせないような人とは合わない。正月は、家族だけとゆっくり休みましょう。能弁は自己防衛ではなく、悪との戦いに使いましょう。竜宮の次は、リオデジャネイロに行きたいようであるが、それは自費で行けば良い。(JN)