政治家とは「歴史法廷の被告」 260212

 自民党衆院選圧勝に『天声人語/260210』は思う▼定数の3分の2を超える316議席。とうの自民も予期せぬ大勝ちだったか。でもなんだろう。このふわっとした感じは?▼忘れたくないのは3分の2の有権者が自民に投票したのではないこと。自民の比例の得票率は36%で、2100万票。裏返せば6割以上が別の党を選んだ▼小選挙区は二大政党制を想定し、勝者が総取りする設計で、死票が多い▼そもそも民主制は、みんなで決める、という仕組みである。異論に向き合わず、数の力に頼る政治ほど危ういものはない▼1986年の衆院選で304議席の圧勝をしたときの首相、中曾根康弘は言っていた。政治家とは「歴史法廷の被告」である。未来に、思い責任を背負う政治に期待したい。
 小選挙区制は勝ちと負けしかない。まさに二分する制度だ。このために、各党は戦いを考えていかねばならない。自民は見事に時期と戦略で勝ち取った。政治家にとって選挙は戦である。先ずは戦に勝たねば、領地安堵もできない。領地内でのもめ事や近隣国との調整がうまくいかねば勝てないのが戦であろう。一方、戦に勝った側は、驕ることなく、親身に国民のために政を。そう、お約束を忘れずに。