せめて電車ぐらいは、いつも通りに走らせていただきたいのだが 260122

 落ち着かない年明けに『筆洗260119』は思う▼1945年の終戦の数カ月前、大きな空襲が住んでいた東京・日暮里の町を襲った▼「町は、轟音とともに逆巻く炎につつまれ、夜明け近い空に大小の火の粉が喚声をあげるように舞いあがっていた」(『わたしの流儀』新潮文庫)。そんな中でも山手線は走っていたそうだ▼先週の金曜、JR山手線・京浜東北線はあっけなく止まった朝のラッシュを直撃し、約67万人に影響が出た▼動かない電車に日本全体のもろさを思う▼米国がベネズエラを攻撃、イランでは反政府デモで大勢の人が死亡。日本では高市首相が衆院解散・総選挙を決断…。年明けから落ち着かない話が押し寄せる。せめて電車ぐらいは、いつも通りに走らせていただきたいのだが。
 私は思う。ヒューマンエラーは我々が人間である限り生じることであるから、そのエラーが大きな事故にならぬようにせねばならない。なぜ、これだけ大きな事故となってしまったか。個々だけの問題ではなく、組織や社会に問題はないのか。早く、安くではなく、安全第一である。自然災害は予測が難しくとも、人為的な問題は予測ができるはずであるはずだ。