力の支配にノー 260106

 米国のベネズエラ攻撃に『天声人語260105』は思う▼一国のトップが拘束された。思い出すのはイラクサダム・フセイン元大統領。米英はイラクの大量破壊壁を保有しているとして侵攻▼その根拠として国連安保理の古い決議を持ち出した。「それでは不十分」と非難されたが、いまふり返れば、形式だけでも整えれば、と考える理性が当時の米国にはあったというべきか▼あちらが許されるなら、こちらだって。米国のふるまいを見て、ロシアや中国が、軍事力にものをいわる大国主義に拍車をかければどうなるか。かろうじて世界を覆う「法の支配」は吹き飛ばされてしまう▼私たちは何度でも、大きな声で唱えなければならない。「力の支配」にはノー、と。
 いまの世界は軍事力が政治力であるのか。力こそ正義、勝者が正義なのか。米国の国会はどうなっているのか。米国はTACO様の思う通りの国なのか。米国民はそれでよいのか。我が国は静観するしかないのか。「ペンは剣よりも強し」、いまこそ報道機関などがこの暴挙に挑んでいくことを望む。TACOの腕力にノー。
*画像は26年1月5日の朝日新聞より。