山の日に『日報抄250811』は思う▼祝日法は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」と▼山への敬意といえば、「最後の宮大工」と言われた西岡常一さん▼法隆寺の解体修理や薬師寺金堂の再建などを手がけ文化功労者▼その信念を表す言葉、「堂塔建立の用材は木を買わず山を買え」▼山の日当たりや風向き、方位の違いで、育つ木の堅さやねじれは異なる。特性を理解した上で、適材を適所に使うと。「癖は悪いもんやない。人間と同じですわ。個性を見抜いて使ってやる方が長持ちする」▼慌ただしい日常をあくせく暮らす身には縁遠くも感じるが、現場主義に基づく思想は色あせない。長い歳月をかけ、木はじっくり静かに山で育まれる。奥深い山での時の流れに、思いを巡らせてみる。
小人な私。直ぐ目先の結果ばかりに追われ、山でじっくり過ごすなどできぬ小心者。山の日をどうしたら良いものか。なぜ、山に行くのか、角幡唯介さん。『地図なき山』に心晴れず。人の思いはそれぞれであるのに、誰かと同じ回答を得ようとするのが間違えであろう。雨の山の日、面倒であるがとにかく散歩に出よう。
