『#飼ってもいいが』

『#飼ってもいいが』<2023年6月1日(木)>
 「特定外来生物」に『滴一滴(230531山陽新聞)』は思う▼軽率だった。連れ帰っていいと許可する前に、よく考えるべきだった▼用水路育ちの、その小さな“野良亀”はアカミミガメ(ミドリガメ)。あすから条件付きの「特定外来生物」となり、飼ってもいいが、やっぱり自然に返そう―などと野外に放すことは法律で禁じられる▼生態系に悪影響を及ぼすのは確かだ。ただ、製菓会社がチョコレートの景品として配ったのが人気爆発のきっかけ、といった裏話を知れば、あちこちで飼いきれず捨てられただろう彼らを「悪者」扱いする気にはなれない▼家族に迎えたカメは「コメ」と名前が付いた。20~40年も長生きするというから、成長を見守るこちらも元気でいないといけない。
 (私は)川原を散歩する。その際、のんびりと甲羅干しをする亀に出会うことがある。思わず、こちらものんびり▼亀の種類はわからない。皆、同じ種類に見える。彼らはもう、この川の主なのである。生態系の一部になっている▼生態系を壊し続けているのは人間である。この変化は仕方ないのか、あってはならないのか。
#ミドリガメ #野良亀 #生態系 #用水路育ち #特定外来生物