『#散歩は五感を磨く』

『#散歩は五感を磨く』<2022年10月11日(火)>
 気ままな散歩を楽しんではいかがかと『あぶくま抄(221010福島民報)』は語る▼勝海舟は散歩好き。長崎でオランダ人が歩くのを見てまねたと。当時の日本、用もなく歩き回るのは良くない行為と▼江戸に戻ると、市中をくまなく歩いた。目標を置かず、好奇心の赴くままに巡って世の中を観察し、市井の人と交わった。その経験が維新前後、非常に役に立ったと▼北嶋廣敏著「散歩礼讃」からひもとけば、ベートーベンは自然の中で耳の病気を忘れ、木々や茂み、鳥などから楽想を得て数々の名曲を生みだした。音楽の都ウィーンの森には巨匠の名を付した散歩道がいくつもある▼郡山市は散策路39コースを認定している。安積開拓ゆかりの地など先人の足跡をたどり、地域の成り立ちを学べるところもある。健康目的のウオーキングがはやりだが、時には速度を落として気ままな散歩を楽しんではいかがか。ウオーキングは体を整え、散歩は五感を磨く。
 (私の)居住地、どんどん住宅地になっていくが、点々と自然や農地が残っている▼日々の散歩、フラフラと巡る。きょうは川岸を歩き、どうしようか。あの大学の図書館にちょっと寄ってみるか。それからどうする▼凡人ゆえアイディアはひらめかないが、予定は未定、さまよえるオランダ人、歩き旅である。
#勝海舟#散歩#オランダ人#ベートーベン#ウィーン