『#豆腐の日』

『#豆腐の日』<2022年10月2日(日)>
 今日の「豆腐の日」に『正平調(221002神戸新聞)』思う◆将棋の対局会場、絹ごしの豆腐料理が出された。誰かが「うまい」、東京出身の名人は「豆腐は江戸の木綿ごしにかぎるよ」◆すかさず、広島出身の対戦相手「あんたら江戸のがさつ者には、この口あたりのよさなんかわからないだろうな」(将棋ライター河口俊彦さん)◆作家、松下竜一さんは若くして父の豆腐店を継いだ。母の急逝、自らの病。やむなく選んだ道だったが豆腐がうまく作れない。爆発しそうな感情を歌にした。〈泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん〉◆その著「豆腐屋の四季」はデビュー作。休みなく働き、雪の日も小型バイクで配達をした。〈豆腐五十ぶちまけ倒れし暁闇を茫然と雪にまみれて帰る〉◆松下さんの本を閉じ、小銭を持って外に出る。確か駅前に古い豆腐屋さんがあった。絹か木綿か悩みつつ。
 (私は)絹ごしも木綿ごしもどちらも好きだ◆冷奴に酒。これだけでも良いし、様々な料理にも合う。和食での楽しみでもある◆その昔、信州の田舎での豆腐も楽しみであった。箸が折れそうなぐらいの頑強なお豆腐であった。地域それぞれ、豆腐を楽しもう。
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