『#地魚』

『#地魚』<2022年9月30日(金)>
 チヌ(クロダイ)は、岡山県による人気投票「おかやま旬の魚総選挙」で秋の首位になったと『滴一滴(220926山陽新聞)』▼“不遇な魚”。世間から評価されなくなった瀬戸内海の地魚。「豊かな海 守るため」をテーマにした23日の本紙シンポジウムで現状を紹介▼養殖のマダイの普及に伴い、価格が低下した▼スズキは「洗い」がかつて、料亭・割烹の夏の定番だった。ハモは祇園祭のころに京都に出すと高値がつくが、岡山では食べる文化がなく価格が低迷する▼ヒラはこく深いうまみが魅力で岡山でのみ食べる自慢の魚だが、骨切りの調理が必要であまり食べられなくなった。今や消費の主流は、サーモンやマグロ▼ただ、遠隔地からの食材に過度に依存する現状には不安が募る▼地魚は確実に手に入る貴重なタンパク源だ。目の前にある海の恵みを生かしたい。旬ごとに味わい季節を感じる。そんな食文化を楽しめば食料安全保障にもなる。お得な話ではないか。
 (私のような)山の民には海のある生活が羨ましい▼2019年に瀬戸内海へ行ったのが最後、海を味わっていない。海のあるところへ行くと、新鮮な魚を沢山食べられる。それだけで、もう幸せである▼東京に居ると、昔からの資本主義、大量に安くの世界、一つひとつを大切にすることを忘れてしまう。新しい資本主義は、大量生産大量消費を脱し、日本の地域を大切にしてほしい。
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