『#言論に携わる者の務め』

『#言論に携わる者の務め』<2022年8月5日(金)>
 8月6日を前に、『天風録(220803中國新聞)』は「被爆地の新聞社」を振り返る▲「ペンは剣よりも強し」というが、ペンや紙はおろか、新聞を刷る輪転機が駄目になった。本社員の3分の1が帰らぬ人となってしまった▲ペンと紙に代え、「声の新聞」を届けたのが口伝隊である。メガホン片手に声をからし、最後は決まって「決して心配はありません」と締めたという。民心の動揺を恐れる軍部の差し金だった▲ガリ版刷りの特報を焼け跡に張って歩いた記者。顔を洗うたび、爆風で食い込んだガラスのかけらが肌からのぞいて困る。その目線をどう引き継ぐか▲いま伝えるべきことを伝え、いま言うべきことを言う―。言論に携わる者の務めを、亡き先輩記者から聞かされた覚えがある。戦時中の反省を込め、被爆記者から受け継がれたペンの教訓だったのかもしれない。
 (私たちから)電波が奪われたら、伝えるということをどうやって行えば良いのか▲というより、正しい情報を如何に受けることができるのであろうか▲戦争がはじまり、深い地下へ避難し、真っ暗になって何も方法が来なくなったら、あなたはどうします。
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*画像は中國新聞(デジタル版220804)より。