『#頭痛の種』

『#頭痛の種』<2022年7月24日(日)>


 夏と言えば「かき氷」、『滴一滴(220724山陽新聞)』はかき氷と頭痛を思う。気温が30度を超えると、よく売れるかき氷▼古くは、日本では千年以上前。清少納言がつづった枕草子にも登場。「削り氷にあまづら入れて、新しき金まりに入れたる」▼〈匙なめて童たのしも夏氷〉山口誓子。時は昭和の句集。子どもがかき氷を匙で一口すくってはなめ、一口すくってはなめしているのだろう▼急いで食べて頭がつーんと痛くなった経験は誰にでもある夏の思い出か。正式な医学用語「アイスクリーム頭痛」▼防ぐにはやはり、一口一口ゆっくりと食べるのがいい▼あす7月25日は「かき氷の日」。「な(7)つ(2)ご(5)おり」の語呂合わせなどから制定された。童心に返って、かき氷でのんびりと涼をいただこうか。物価高騰、新型コロナなど“頭痛の種”は尽きないが。
 (私は)「ビールが良い」とは言えない。真夏の午後3時はかき氷であろう。否、アイスクリームか。両方だ。どちらにしても、グズグズしていると融けてしまう。しかし、この冷たさと長く一緒にいたい。焦れば、頭痛の種。なくなっても、御代わりは無し。食べ過ぎてはお腹が急ぎ足になってしまう。楽しい時間は短い。その短い中で、楽しもう。
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