『#ニンジンを残していい?』

『#ニンジンを残していい?』<2022年6月26日(日)>
 夏野菜が出回る時季に、『日報抄(220625新潟日報)』は「先生のつうしんぼ」を思い出す。給食のニンジンを残していいかと聞く生徒に、古谷先生はあいまいにうなずく(宮川ひろ先生のつうしんぼ」)▼古谷先生も苦手だったのだ▼初版が出たのは1976年。当時は嫌いな野菜の代表格として共通認識があったのかもしれない。ピーマンやトマトもその仲間▼青臭い。ものによっては硬く、苦みや渋みもある。独特のえぐみが何とも…▼今どきの子どもに古谷先生たちの気持ちは伝わるのか。「最近のにんじんはめちゃくちゃ甘い」と綿矢りささん▼スーパーでトマトに引かれ手を伸ばすと値札に糖度が書かれていた。タキイ種苗の昨年度の調査では、子どもも大人も好きな野菜の1位がトマト。品種改良や栽培技術の進化に敬意を表しつつ、昭和の野菜の味を思い出す。
 (私も)あれが良かったわけではないが懐かしい。野菜が食べやすくなった。味付けの必要なくらいだ▼50年前、例えばトマトはどうだったろう。畑でそのままもぎたて、とても美味かった。それがなぜ流通してくるトマトは好きになれなかったか。トマトジュースも不味かったな▼給食のカレーのニンジンは覚えていない。カレーは飲み物、気にせず胃袋へ入っていたのだろうか▼野菜たちのあのクセはどこへ行ったのか。
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